朴裕河・プレシアン

昨日「日韓の女性と歴史を考える会」の学習会に行きました。「再論・日本軍『慰安婦』問題と『国民基金(アジア女性基金)』 をテーマに鈴木裕子さんのお話を聞き、国民基金の問題性について勉強しました。ここで大仏次郎賞も取ったという朴裕河の『和解のために』(平凡社2006)が歴史事実の間違いも多く、思想的にも問題があると批判されていたので(というか朴裕河よりも彼女を持ち上げ歴史的責任から逃げようとする日本人に問題がある)、朴裕河は韓国ではどのように報道されているか気になって少しネットで検索してみた。そうしたら色々批判的なのがあったけれど、プレシアンの記事が一番驚いた。プレシアンは、朴裕河批判どころか朴裕河の寄稿を載せていた。プレシアンは何でも載せるのか?私はあまりプレシアンを読んだことがないのだけれど、今プレシアンの出している単行本シン・ヨンボク他著『여럿이 함께』(2007)を読んでいてそれは良い内容なので(まだ途中だけれど)、かなりびっくりした。
朴裕河の寄稿のあとに、VAWW−NETの方の書いた反論記事も掲載・紹介しているけれど、そもそもなぜ朴裕河の寄稿を載せる必要があるのかよくわからない。ちょっと調べたらプレシアンには保守的な立場の人も書いているようなのでやはり何でも載せるということなのか。これでは本当に「여럿이 함께」(それぞれが一緒に)になってしまうじゃないか。
プレシアン2007年4月13日朴裕河寄稿
プレシアン2007年4月17日朴裕河への反論記事

沿海州の高麗人

BSドキュメンタリーアジアに生きる子どもたち「−祖国を見つめて ロシア沿海州 高麗人少女のひと夏−」の再放送を見た。一生懸命生きる少女が愛らしかった。おばあさんは幼いときに沿海州から中央アジアに強制移住させられたくさん苦労している。孫に朝鮮語でそのときの話をしたり、朝鮮語で歌う場面もあった。(普段からこのような話を孫たちにしているかはわからないが)。少女もおばあさんは苦労したので楽にさせてあげたいと言っていた。ロシアの学校ではあまり友達ができず寂しそうにしている少女だが、学校の外で舞踊やチャンゴなど民族文化を学ぶときは自信を取り戻したような表情をしていた。教育はとても大事だと思った。子どもたちから民族文化を学ぶ機会を奪ってはいけないと強く思う。
関連記事

もっと関連した本を読みたい。

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福岡県小倉市に在日人権資料センターが完成したそう。小倉に行った際はぜひ訪れてみたい。
西日本新聞記事

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2週間後くらいに韓国に行く予定です。今から楽しみでドキドキです。一年ぶり。今回は、ゴタゴタが続き大変だったけれど楽しみ。今までとはまた違う旅行になりそう。すごい寒そうだけれど。

中国語

連休は中国語の勉強がはかどった。日曜、東京の丸善に行って中国語学習の本を三冊買う。しかし中国語検定3級の受験料が4700円!もしてへこむ。落ちたらもったいないので(既にネガティブ思考)、今年はHSK(漢語水平考試)だけ受けようかと思う。
それにしても中国語は発音が難しい。でも勉強はとても楽しい。感覚的で気持ち良い。漢字から推測するのもパズルみたい。

中国語にはまってあまり本が読めていない。読みかけの本がたまってる。

「他人の立場」

加藤周一の言葉。『教養の再生のために』(影書房、2005)より

「他人の立場に立ってみるということはもっとも大事なことのひとつです。それは社会と社会でも、それから国と国とでも、個人でもそうだと思います。そういうことを助けるのは、たとえば、もし北朝鮮を危険だと思ったら、北朝鮮の少女の日記を読むとか、北朝鮮の少年を主人公にした小説を読んで感情移入してみることです。そうしたらがらりと意見の変わることがある。北東アジアでいま危ないのは北朝鮮でその脅威に対してどうしようかと、みんな騒いでいますね。だけどそれは、もしそのように訓練された自由な精神であれば、反対に考えて、北朝鮮にとって一番危ないのは日本なのだから、日本の脅威にいかにして対抗したら、どう処理したら北東アジアの平和が保たれるか、ということを少なくも思考実験として考えて見たらどうかということですね。それを考える能力が必要です。」
「ただ天から降ってきたように、北朝鮮は絶対悪だと決めつけて、どう対応するのかといくら騒いでもラチがあかないと思います。立場を変えて見ることは、政策上も致命的に大事だと思います。また日常生活でも。そのためには教養が大いに役立つでしょう」

ヒッチコックの『サイコ』に出てくるあの孤独な青年の立場に立つと物語ががらりと違って見えるように、他人の立場に立って考えるのは大事だ、そうしないと何も見えてこない。とても難しいことではあるが心がけたい。きっと誰もがみんな「サイコ」なんだ。

ハンギョレ新聞特別講義「嘘」、枝川裁判

今週からハンギョレ新聞12周年記念インタビュー特講を受講している。特別講義の主題は「거짓말 嘘」。3週間にわたって計7回の講義。会場は大学の講堂、受講者約250人。主に学生、その他会社員、主婦など。

第一回 정혜신 精神科専門医 
第二回 김동광 科学社会学者、高麗大学講師
第三回 韓洪九(聖公会大学教授)、朴露子(オスロ大学教授)
第四回 김두식 慶北大教授
第五回 김형덕 自由寄稿家、講師
第六回 정희진 女性学学者、運動家
第七回 프라풀 비드와이「TIMES of India」元編集長

水曜はキム・ドングヮン先生の第二回講義だったのだけれど、黄ウソク教授の話を例に国と科学がどれほど強い結びつきを持ち、韓国では科学を批判すると(例えば黄教授への英雄化と熱狂がピークだったときに彼を批判するなど)国を批判する売国奴のように扱われるという話を聞いた。先生は批判的な立場を取っているので(というか科学だって絶対的なものではないと疑問視している)韓国では少数者ですね。国全体が科学大国目指し、科学が絶対的な力を持ち権力者はそれを利用し国民を操るという、あまり「モノ」には価値を置かない私からしたらかなり恐ろしい流れにある。韓国人が物質的で機械的なものだけを追求しているように見え、悲しくなることもしばしば。
あと黄教授に関しては、彼の犯した罪は大きいけれど、それを利用した国、政治家、メディアの責任も大きい。彼を英雄に仕立て上げた責任があるのにそれを省みることなく新しくまた元の体制のまま研究に金をつぎ込もうとしているとの話もしてくれた。科学研究全体が産業複合体みたいになっていて、一体誰のための研究なのか、研究成果の恩恵を受けるのは一体誰なのかという疑問が挙げられた。
私も前から思っていた。月とか火星に行くためのロケット作るのに莫大なお金を使うなら、飢餓とか自然災害とかで苦しんでいる人にその金を使えないのかと。宇宙旅行なんて一般市民には無縁の話しだし。ロケットとか落ちたら水の泡だし。

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この前、EBSの時事番組で「朝鮮籍」の在日朝鮮人についての特集をやっていた。日本でももちろん差別はあるが、この番組は韓国人の「朝鮮籍」の在日に対する差別にも視点を置いて報道していたのが印象的だった。「朝鮮籍」の在日は韓国を訪れたりそこで暮らすことが困難であり、差別も多い。外人である日本人よりも韓国渡航が難しい、祖国(南も北もない、KOREA)に戻るだけだというのに。あと、東京都江東区枝川東京朝鮮第2初級学校(枝川小学校)と東京都との校地をめぐる裁判も紹介されていた。詳しくは…
「とりあげないで 私の学校」(枝川裁判支援連絡会)
枝川裁判リンク(JANJANより)
在学生・卒業生の切実な思い、学校が在日コミュニティの集まる特別な場所であることなどがよくわかった。

管理者である都は、戦後は家賃を集めることもやめ、住宅の修理、下水道、都市ガスの引き込み、衛生環境の向上など、本来なすべき管理業務の一切を放棄しました。そこで、朝鮮人はやむなく自費・自力でこれらのすべての管理をおこない、住環境を改善してきたのです。
 本来、戦後補償の観点から、枝川1丁目地区は都の責任で整備されなければならず、またかつて民族の言葉と教育を奪ったのですから、戦後は政府と都が協力して民族教育の場を保障しなければならなかったはずです。それなのに、今回の裁判は、戦前戦後の枝川地区の歴史を無視し、朝鮮人が身を削って自力で作り守ってきた民族学校をつぶそうとするもので、とうてい許すことはできません。 
(枝川裁判支援連絡会HPより抜粋)


韓国語の勉強− テレビ番組

ネットを使っての韓国語の勉強。
新聞読んだりニュース見る以外にどんな勉強法があるだろう。

ネットでも見れるテレビ番組では、

우리말 우리글(EBS)→40分くらいの番組。トピックが興味深くて勉強になる。韓国語をより深く理解するのに一番勉強になるかも。文法、言葉の語源・使い方、発音、などなど。

우리말 겨루기 (KBS) →クイズ番組。かなり面白い、勉強になる。韓国語の達人を目指し競う番組。私もこのクイズ番組に出れるくらい達人になれたらな。

바른말 고운말 (KBS) →正しい韓国語を広めようとの番組。短い。(よく間違って使われる文法、表記法、言葉などを正しい言葉に直して紹介)

우리말 나들이
(MBC)→上の番組に似てる。


これらのテレビ番組は韓国人向けの番組だけれど、韓国語学習者にもとても為になる。韓国人も誤解して・間違って使っている韓国語は結構たくさんある。たとえば、아니오→아니요 맨날→만날 윗어른→웃어른 などなど。意外に外国語として韓国語勉強した人の方が、韓国人よりも綺麗な・正しい韓国語を使えてたりするときがある。

「正しい韓国語」を広めるとのことで、外来語を韓国語に直そうとの動きもある。たとえばファイトを意味する파이팅(ファイティン)を아자(アジャ)に変えようなど。広まるかな…。
日本から入ってきた言葉、곤색(コンセク、紺色) 소라색(ソラセク、空色)、ミシン、ツメキリ、チラシ、オデン、など日常生活で使われる日本語を韓国語に変える努力も前からある。
国立国語院の公開資料で일본어 투 용어 순화 자료집(日本語套用語純化資料集)が公開されている。韓国で日常的に使われる日本語が150ページにわたって公開されている。このサイトは外来語表記などで迷ったときも使える便利なサイト。

あと私がよく見るサイトは「オンライン韓国語 今日の一言」。ドラマなどで使われるフレーズが詳しく解説されている。実用的。

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ところでワールドベースボールクラシック(WBC)で韓国、米国に7−3で勝利!!

李光洙/朝鮮語を学ぶとは

韓国近代文学の第一人者である李光洙(イ・グヮンス)が1910年代に書いた評論を読んでいるのだけれど、その中で1917年に『学の光』に発表された「婚姻に対する管見」という文章がある。
婚姻の目的は「種族の繁栄(生殖)と個体の幸福」にある。生殖の理想は「健全で才能溢れる子女を出来るだけ多く生産し、完全に教育する」こと。
婚姻の条件を以下の六つ。

1.両人の健康
2.精神力(才知、剛勇、寛大、敏感であるかなど、相手方の血統調査の必要あり)
3.両人の十分な発育
4.経済的能力(女性も職業を持つ必要あり)
5.当者相互間の恋愛
6.合理(合法、合倫理、合事情等)

この中でも恋愛(結婚前)の大切さを説いていて、「霊的結合がない夫婦はすでに夫婦ではない、野合という。私たちの国の夫婦関係も実に永遠に契約した野合関係と言える」と恋愛感情もない「古い」形の結婚を批判し、これが今まで「無数の悲劇と莫大な民族的損失」を生んできたとしている。

最近自分の周りは結婚する人が少しずつ増えているのでそんなことも考えながら李光洙の文章を読んだりした。

李光洙について詳しくははこちら
(→「近代史を生きた李光洙」)


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朝鮮文学の研究者である三枝壽勝さんの書いた文章でとても面白く考えさせられる文章があった。→「外国語教育の未来を考えるために ― 現状は問題だらけで未来も暗い」。朝鮮語学習者は必ず読んだ方がいい。

これを読んで私は反省した。というのはここ最近自分の韓国語の能力になんだか呆れていたから。読むのは遅い、遅い上に「なんで全部ハングルなんだろう、漢字もっと使ってくれたいいのに」なんて自分勝手なことを思う。聞くのもまだまだで、いまだに下宿のアジュンマの言っていることがよく聞き取れないことが多い。話すにいたっては、なんでこんなに話しているのに(まじ最近友達にべったり)未だに表現できないことが多い上にどもってばかりいるんだろうと悩んでいた。
それでこれを読んでわかった、そうか、私は韓国語を韓国語としてそのまま受け入れるのではなくて、韓国語を日本語に一生懸命直すと言う無駄な努力ばかりして、さらには日本語に適当な訳がないと不満になったりして、結果的には本当の韓国語を使うんじゃなくて日本語の意味にまず置き換えた韓国語を一生懸命話そうとしていて、それができなくて嘆いているということだ。
そんな複雑な作業できなくて当然じゃないか。
これからはバカな韓日辞書に頼るのはやめよう。